形成外科
形成外科専門医とは
形成外科医はキズの処置や皮膚手術のスペシャリストです。見た目をより美しくすることによって、皆さまの満足度を高めます。
当院の院長は形成外科専門医として、これまでさまざまな病気の治療に携わってきました。形成外科の治療範囲は、ケガやヤケドなどの外傷、傷あとの治療、皮膚のできもの、眼瞼下垂、足のケアなど多岐にわたります。外科や耳鼻科、整形外科など他の診療科の先生方と協力しながら治療をすすめていくことも多く、何科にかかればよいのか分からない症状など、お気軽にご相談ください。
診療内容
主な診療内容
ケガ
切り傷やぶつけて出来た傷
まずは落ち着いて、タオルやガーゼで傷口をしっかり押さえましょう。特に頭や顔、指は小さな傷でも血が出やすくびっくりされることが多いですが、しっかり圧迫することで多くの場合は血が止まります。指や腕は、タオルや輪ゴムで中途半端に縛ると、余計に血が出ますので、やめましょう。
擦り傷
水道水でよく洗いましょう。細かい砂などが残っていると入れ墨のように残ってしまうことがありますので、処置が必要です。
犬や猫に咬まれたら
ペットであっても、動物の口の中や爪は細菌がいっぱいです。小さな傷でも化膿することがありますので、受傷後は早めに来院してください。
やけど
やけど ⇒ やけど治療へ
トゲ
トゲが刺さった場合に無理に抜こうとすると、表面だけ取れて中にトゲが残ることがあります。また、後から化膿してくる場合もあります(特に木片など)ので、注意が必要です。中に入り込んでしまったトゲを取るのは非常に難しく、受診していただくことをお勧めします。
巻き爪・陥入爪
巻き爪・陥入爪は、爪が変形することにより、周囲の皮膚に食い込んでしまった状態です。炎症や痛みが出てきた時に放置しておくと、歩行も辛くなるほど悪化することがあります。また、痛みが出た際に爪を深く切ってしまうと、再発を繰り返すことがあります。
当院では、痛みや腫れの予防から外科的な治療まで、お一人おひとりの状態に合わせた治療を行います。立ち仕事や営業で歩き回る方など、ライフスタイルによっても治療法は異なってきますので、ご相談ください。
症状が軽い方
痛み、腫れの予防法や爪の切り方などを指導いたします。
その他、爪の状態によって以下の治療を行います。
ワイヤー法(自費診療)
爪の両サイドに穴を開けて弾性ワイヤーを通す方法です。形状記憶合金でできたワイヤーがまっすぐになろうとする力を利用して、爪の陥入を矯正します。
はじめは月に1回程度、ワイヤーの入れ替えを行います。
巻き爪マイスター・リネイルゲルによる矯正(自費診療)
巻き爪を矯正するための医療機器(巻き爪マイスター)を用います。コイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤの弾性力によって、矯正具を装着している間に爪のわん曲が徐々に矯正されます。また、一時的に爪をやわらかくする専用の薬剤(リネイルゲル)を矯正具と併用して、治療期間を短縮し、さらに、再発しにくくする治療法です。
外用薬の特徴:有効成分が、爪を一時的に軟らかくすることで、爪矯正具の治療効果を高めます。軟らかくなった爪は数日かけて再び硬化します。爪矯正具の働きにより、平たんになったまま爪が再硬化するため、再び巻きにくい爪になることが期待されます。
部分抜爪
主に腫れや痛みが強く、歩行も辛い時に行います。
局所麻酔を行い、皮膚に陥入している爪(脇から2mm程度)を切除します。
通常2-3ヶ月で新しい爪が生えてきます。
フェノール法
主に炎症を繰り返している方に行います。
局所麻酔を行い、皮膚に陥入している爪(脇から2mm程度)を切除します。
爪が生えてくる爪の根元を薬品で変性させ、脇の部分が生えてこないようにします。
皮膚のできもの
皮膚にはホクロや老人性イボ、粉瘤など良性の腫瘍から、皮膚がんなど悪性の腫瘍まで、さまざまなできものが現れます。目立つ部位や急に大きくなってきたもの、出血を伴うものなど、気になるできものはありませんか?
当院では、日帰り手術室で皮膚腫瘍の切除を行っております。小さな腫瘍は当日手術することも可能ですが、基本的には予約制となりますので、ご了承ください。
しこり
皮膚の下にできるしこりには、脂肪腫やガングリオン、リンパ節腫脹などさまざまなものがあります。超音波装置(エコー)などを使いながら、診断、治療を行っていきます。
当院では、日帰り手術室で手術を行っております。全身麻酔が望ましい腫瘍については、病院を紹介させて頂きます。
傷あと(瘢痕)/ケロイド
ケガやヤケド後、手術後などのキズが気になっていませんか?
ケガや手術の部位、体質によって、傷あとが赤く盛り上がったり、かゆみやひきつれを伴うことがあります。この状態を肥厚性瘢痕やケロイドといいます。
ピアスを開けた穴やニキビ痕からできてくることもあります。
当院では、傷あとの改善のため、テーピングやシリコンシートの貼付、圧迫、内服、注射や手術などさまざまな手段を用いて治療を行います。
お顔の傷あとなど、ご希望に応じて傷あと修正のための手術も行っております(傷あとの状態により、自由診療となります)。
眼瞼下垂
上まぶたの皮膚のたるみや、まぶたを開けるための腱が緩くなることで生じます。症状が進むと、目を開けるためにおでこの筋肉を使うようになり、頭痛や肩こりを起こすことがあります。眼瞼下垂の手術をすることで、頭痛や肩こりが解消することもあります。
手術の方法はその原因により異なりますが、眉毛の下を切る方法、二重のラインで切って緩んだ腱を修正する方法などがあります。日帰り手術で行いますが、術後はしばらく腫れや赤みが目立つことがあります。
手術をご希望の方はご紹介をさせていただきます。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
長年の立ち仕事や出産後などに、下肢の静脈にある弁が壊れ、血液が下肢に溜まってしまう疾患です。ふくらはぎにコブのような血管が浮き出てきたり、蜘蛛の巣のような血管が浮き出てくることがあります。症状が進むと、足のむくみやだるさ、乾燥、湿疹などを生じることがあります。
当院では、超音波装置(エコー)で血液の逆流を検査します。症状が軽い場合は、弾性ストッキングの着用や下肢の保湿などをお勧めします。手術の必要がある場合、病院や専門クリニックをご紹介させていただきます。
腋臭症
脇の臭いは、ご自身ではわかりにくいものです。臭いの程度は主観的なものになりますが、受診された際には状態をお伝え致します。
日常生活や仕事に支障がある場合には手術を行います。日帰りで手術できますが、1週間ほど生活に制限が加わりますので、手術をご希望の方はご相談ください。
あざ
生まれつきのあざ、後からでてくるあざ、赤色、青色、茶色、さまざまな種類のあざ(母斑、血管腫など)があります。あざの種類により治療方法や治療回数などが異なってきますので、診察の上、詳しくお話しさせていただきます。当院では、異所性蒙古斑や大田母斑、扁平母斑など、黒あざについては保険適応のレーザー治療が可能です。また、色素性母斑、脂腺母斑などに対する切除術も行っております。
その他、身体に生じる見た目や機能に対する不安や不満をおもちのかたは、ご相談ください。